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おひとりさまのための終活

終活とは、人生の終焉をみつめ今をより良く生きていく活動です。これからの不安で押しつぶされそうになってしまうおひとりさまの場合、家族に頼れない分、事前の準備が不安や憂いを軽減するために終活は重要となります。本記事では、おひとりさま終活の基本から、相談方法までを詳しく解説します。安心して老後を迎えるために、ぜひご参考ください。

おひとりさま 終活の基本とは?

 おひとりさまの終活というと「何でも自分でやっておかないといけない」と思っておられる方が多いのではないでしょうか?
 少し違います。
『やれることは自分でやっておく、でも自分でできなくなった時に、誰に何をしてもらうか決めておく』
と考えてみませんか?
 個人差はありますが、80歳代に突入すると何をするにも“面倒くさい”と感じることが増えるといいます。部屋が片付かなくても「明日でいいか」とか、郵便物が机の上に溜まっていても「開けなくてもいいか」とか、たくさんの「ま、いいか」が積みあがっていくことになります。
 ご家族がいらっしゃる方は、溜まった面倒を引き受けてくれるかもしれませんが、おひとりさまの場合には自分で解決をしないといけません。自分で頑張ることはとても良いことですが、
①身体の自由がきかなくなってきたときには、どこに連絡したら助けてくれるのかを事前に把握しておくこと
②認知症となり自分が自分でなくなってしまった時に周りがおひとりさまのことを理解しやすいようにしておくこと
③おひとりさまが死亡した時、周囲が対応に困らないようにしておくこと
 この3つをクリアにしておく必要があります。
 おひとりさまのこれからの人生をより良くするための、まず考えておく終活の基本をみていきましょう。

1 おひとりさま 終活の重要性

 何でも自分で頑張ってきたおひとりさまのあなたが、自分の身体の異変に気付きどうしようと思った時には、市区町村の相談窓口、福祉事務所、地域包括支援センターなどに問い合わせることが基本です。各所と連携してあなたをサポートをしてくれると思います。
 認知症となりあなたが本来のあなたではなくなった時には、周囲の人たちがあなたの今後を話し合うことになります。エンディングノートなどを記載しておくことで、あなたの希望を周りに知らせておくことが重要です。財産関係に不安を覚える時には「任意後見人」を決めておけば、あなたの財産はあなたの指名している任意後見人によって守られます。
 あなたがお亡くなりになった時に、あなたがどんな葬儀を希望しているのか意思表示しておくことも重要です。それを叶えてくれるご家族やご親戚がいないときには、死後事務委任契約を結んでおくことで、第三者があなたの供養まで速やかに執り行うことができます。

2 おひとりさま終活しないとどうなる?

 認知症になってしまった時には、おひとりさまのあなたのご身内を探さなければなりません。いるかいないかもわからないあなたの身内を探す作業は困難を極めます。運よく見つかっても、あなたの面倒をみることを拒んだり、最悪の場合、連絡すらとらないで欲しい、と拒絶されるかもしれません。そうした場合、家庭裁判所が成年後見制度の下で、有資格者の後見人を選任してくれますが、本来のあなたのことを全く知らない他人が、あなたの財産を管理し、生活をサポートすることになります。もちろん相応の費用がかかります。
 でももっと大変なのは亡くなった時です。
 誰にでも死はやってきます。その時本人はこの世にいないのですからその準備は欠かせません。おひとりさまに関しては、その準備を念入りにしておかねばならないのです。そうでないと、周囲に多大な迷惑をかけることになるのです。
 警察で身元を確認、ご家族ご親戚が見つからない場合には、市町村がご遺体をひきとり、あなたの資産から荼毘にふすなどの葬祭費用を清算することになります。お骨は自治体の手で「処理手続」を行うことに・・・もう処理する「物」になるわけですから・・・。

成年後見はやわかり 厚生労働省HPより

2019年9月24日 日本経済新聞の記事より

3 おひとりさま終活をはじめるタイミング

 おひとりさまの終活を始めるタイミングはいつ?
 全ての人に「今です」と言いたいところですが、人生の終焉を見つめることができるようになる、人生100年時代の後半戦に突入したあたり、50歳前後に始めるのが良いと思います。もちろん、もっと若くても始められるのであれば、それに越したことはありません。
 それから始めるタイミングが遅すぎるということもありません。90歳から終活を始めて、その後の人生がバラ色になった方もおられます。
 ひとつ言えることは、終活しようと思い立ったら、先延ばしにすることは避けた方がいいです。終活して後悔する人はいませんが、終活しないで後悔した人はたくさんおられます。
 そして終活には「終わり」がありません。自身の供養にまで及ぶわけですから、終活とは自分の生きた証を残す備忘録を作っていくようなものです。
 ただ、おひとりさまの終活の難点があります。ひとりではじめると気持ちがどんどん暗くなってしなう方が多いことです。

4 おひとりさまの終活の相談窓口は?

 おひとりさま終活の壁、それはモチベーションのキープです。気持ちがどんどん沈みこんでいき、終いには
「きっと誰かが何とかしてくれる」
と投げ出される方も少なくありません。 残念ですが・・・

 誰も何もしてくれません。

 終活専門の専門家にご相談ください。
 終活はおひとりさまでなくとも、すべての人が自分ひとりでするものです。100人いたら100通りの終活があるので、お友達やネットなどの情報は必ずしもあなたのためになるとは限りません。
 また「終活」を謳う、金融機関や士業(司法書士、行政書士、税理士など)の先生方や葬祭業、介護サービス業なども終活の専門家です。そんな終活の専門家が本当にあなたに必要な専門家かどうかの判断に迷う時には、ぜひ「終活カウンセラー」にご相談ください。
 終活は、はじめる順番も重要です。順番を間違えると、不要な出費をしてしまったり、時間も余計にかかったりします。
傾聴の中から、間違わないようにアドバイスいたします。
 
 おひとりさま終活の相談窓口はどこ?

 それは「晴れるや」☎042-454-2739 です。

 

一般社団法人終活カウンセラー協会Ⓡ